基本的な用法・用量は?
ジスロマックの基本的な用法用量に関しては、日本で承認されている「ジスロマック錠250mg」の添付文書を参照します。
いわゆる性器クラミジアを指すと思われる尿道炎および子宮頸管炎の用量に関して、
成人にはアジスロマイシンとして、1000mg(力価)を1回経口投与する。
ジスロマック錠250mg 添付文書より
と記述されています。
性器クラミジアを除く、その他の適応症については、
成人にはアジスロマイシンとして、500mg(力価)を1日1回、3日間合計1.5g(力価)を経口投与する。
ジスロマック錠250mg 添付文書より
と記述されていました。
1回に何錠飲めばいいの?
1回に何錠飲むのかについては、ジスロマックの成分含有量によって異なります。個人輸入できるジスロマックには、日本で承認されている250mg錠の他、500mg錠があります。これは1錠の中に配合されている有効成分アジスロマイシンの含有量を示しています。
つまり、
ジスロマック250mgで1000mgを摂取する場合には4錠を服用して、500mgを摂取する場合には2錠を服用することになります。
ジスロマック500mgで1000mgを摂取する場合には2錠を服用して、500mgを摂取するする場合には1錠を服用することになります。
このように1回で服用するジスロマックの用量を適切に調整すれば、250mgまたは500mgのどちらのジスロマックを購入しても問題ありません。
飲むのは食前?食後?
錠剤タイプのジスロマックは、服用のタイミングに関して食前・食後を問いません。飲むのは食前でも食後でも大丈夫です。
有効成分の吸収が食事で阻害されることもなければ、消炎鎮痛剤のように薬が胃腸の粘膜を荒らす心配もないためです。
もちろん空腹時にジスロマックを服用することも可能です。
ただし、ドライシロップタイプのジスロマックは別です。ジスロマックドライシロップは、食事によって成分の吸収が阻害されることが分かっています。食後2時間以上の間隔を空けた空腹時の服用が必要とされています。
飲む時間はいつごろ?
ジスロマックを服用する時間に関しても、特にこれといった決まりはありません。早期治療の為にも、ジスロマックが手元に届いたら出来るだけすぐに飲むようにしましょう。
強いていえば、外出前よりは帰宅後に服用した方が良いかもしれません。ジスロマックには、腸内運動を活発にする副作用があります。副作用が強く出ると消化不良が生じて、腹痛や下痢の症状が現れる可能性があります。このような副作用は服用後数時間で発生する傾向にあるようです。
1日の予定に会議や食事会など、トイレに行きにくい状況が控えている場合には、帰宅してからジスロマックを服用するのがおすすめです。3日に分けた服用を行う場合には、出来るだけ毎日同じ時間に服用しましょう。
飲み忘れたらどうすれば良い?
3日間に分けて飲む服用方法を行っているときに飲み忘れた場合、気が付いた時点ですぐに飲みます。次の服用の時間が近い場合には、1回分を飛ばします。2回分のジスロマックを一度に飲んではいけません。
2日分を飲み忘れてしまった場合には、医師に相談してください。ジスロマックのような抗菌薬は、血中の成分濃度を一定に保つ必要があります。服用の間隔が空き過ぎると、薬の血中濃度が低下して、ジスロマックの抗菌効果が低下するおそれがあります。
中途半端な服用は細菌の耐性化を招きますので、飲み忘れたまま治療を放棄してしまうことは絶対にやめましょう。
飲み方を間違えたら?
ジスロマックを間違えて多めに服用してしまった場合、副作用の発現リスクが高くなります。すぐに医療機関を受診して医師に相談してください。
ジスロマックを間違えて少な目に服用してしまった場合、治療効果が減弱するおそれがあります。ジスロマックが抗菌効果を発揮するには、血中濃度をある水準まで一気に高めることが重要です。足りない分を後から追加で服用しても、効果が不十分となる可能性があります。やはり医師への相談が必要となります。