ジスロマックで【淋病】を治療できるのか?症状や原因について

淋病 薬品知識

ジスロマックを使った淋病の治療について

ジスロマックを使って淋病の治療を行うのは止めた方が良いでしょう。
病原体である淋菌は高度な耐性化が進んでおり、ジスロマックが効かない可能性が高いためです。
そもそも淋菌に対して錠剤タイプのジスロマックが適応となるのは、骨盤内炎症性疾患が生じた場合に限られます。

淋菌を適応菌種とするのは、骨盤内炎症性疾患の適応症に限る

ジスロマック錠250mg 添付文書

骨盤内炎症性疾患とは、女性における淋菌の感染が子宮や卵巣に及んでいる状態です。 不妊症にも直結する非常に危険な状態です。骨盤内炎症性疾患に対しては、錠剤を用いる前にアジスロマイシン注射剤による治療が必要とされています。

ドライシロップもしくは点滴静注タイプのジスロマックでは、淋病に対する適応を有していますが、やはり効き目が弱くなっているようです。

諸外国ではすでに淋菌耐性菌の出現もあり、わが国でも感受性の低下傾向を認めている

産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編2017 淋菌に対するアジスロマシンに関する記述より

淋病に対してジスロマックが使用されるケースは、本来第一選択されるべき薬がアレルギーなどの理由から使用できない場合に限られるようです。

ジスロマック以外で淋病を治療する方法。

淋病の治療においてジスロマックよりも優先して使用される抗菌薬として、静脈注射で実施するセフトリアキソンがあります。淋病への第一選択として候補に挙げられるものであり、高い効果を発揮します。性器周辺だけではなく咽頭などに対しても効果を期待できるため、幅広い使い方が可能です。

その他、筋肉注射を利用した方法もあります。 筋肉注射 ではスペクチノマイシンという抗菌薬を利用します。場合によっては、セフトリアキソンよりも優先して利用されることもありますが、咽頭淋病に対しては効果を期待できるわけではありません。特定の症状に対して強い効果を持っていますので、あくまでも症状を確認して限定的に使うものです。

共通しているのが、2つとも1日で治療を終えることが可能であるという点です。特に、淋菌性尿道炎と淋菌性子宮頚管炎への有効性は100%近く存在しますので、これらの症状である場合には有効活用できます。注射の回数も1回であるため、体への負担も最小限です。

淋菌感染症(淋病)とは?

淋病は、淋菌という細菌によって発症する性感染症のことです。感染経路の大半が性行為であり、性行為を1回すると3人に1人が感染すると考えられています。特に、性行為を活発に行いやすい10代後半から30代への感染率が高い傾向があります。

男性では膿の分泌、女性ではおりものの症状が出ることがあります。

男性と女性で症状の現れ方が異なるのが淋病の特徴です。女性の場合は自覚症状がなかなか現れず、気づいたときには症状が進行しているケースも目立ちます。

男性の場合は、特に尿道付近の違和感を感じることが多いです。代表的なのが、尿道からの分泌液と痛みです。膿のような黄色い物体がでてくるようになり、排尿痛が激しくなります。これを放置していると、精巣上体炎へと発展することになり、睾丸の機能障害に至る可能性も存在します。

女性の場合は、おりものの増加や不正出血を引き起こすことがあります。特に、下腹部の痛みを伴い、かつ性行為時に出血が生じるようになった場合には気を付けなくてはいけません。

気づかない内に感染しているおそれがあります。

女性の淋病患者では、男性ほど痛みなどに関する症状が現れにくいので、放置しているとパートナーへの被害が拡大してしまう可能性が高くなります。実際に、男性患者の完成経路の大半は、女性パートナーからによるものです。自覚がないため、感染していることに気づかずに知らないうちに男性パートナーへと移していることがあります。

注意が必要なのが、淋菌の感染は性器周辺だけではないという点です。特に、近年で深刻化しているのが咽頭や直腸を通した感染です。通常の性行為をしている場合には、コンドームの装着によって淋菌の感染を防げる可能性が高くなります。しかし、オーラルセックスやアナルセックス行うと、パートナーが保菌している淋菌を性器から喉や直腸に感染させてしまうリスクが増大します。

クラミジアを併発することが多いです。

淋病はクラミジアの併発率がとても高く、淋病患者の2割から3割程度がクラミジアを併発させています。淋病とクラミジアは、抗生物質であるジスロマックであっても同時に治療することが難しいものです。そのため、感染経路を理解して正しい予防を行う必要があります。

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