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性器クラミジアの治療におけるジスロマックの飲み方
1回の用量 | 250mg錠の場合 … 4錠 500mg錠の場合 … 2錠 (アジスロマイシンとして1000mg) |
1日の服用回数 | 1回 |
服用する期間 | 1日 |
性器クラミジアの治療で ジスロマックを 服用する場合には、1回に必要な薬の葉を一度に服用します。錠剤タイプのジスロマックでは、含まれている有効成分アジスロマイシンに250mgと500mgの2種類の規格があるため、どの錠剤を利用するかによってその数も異なります。250mgの場合には4錠、500mgの場合には2錠服用します。性器クラミジアの治療の場合、一度に1000mgのアジスロマイシンを服用する必要があるためです。
胃腸が弱い方には、ジスロマックを3日間に小分けして飲む服用法がおすすめです。一度に多く服用すると、胃腸に負担がかかって副作用が出やすくなるためです。
3日間に分ける場合には、ジスロマックを1日1回500mg服用します。
胃腸に負担がかかって下痢になると、有効成分が体外に排出されて、ジスマックの効き目が減弱するおそれがあります。自分の体に合ったジスロマックの服用方法を選ぶことが大切です。
ジスロマック錠の飲み方に関して詳しく知りたい方はこちら
完治までの期間は2~3週間ほど。
ジスロマックを服用すると、 有効成分が 1週間から10日間体内に残ります。ジスロマックの有効成分であるアジスロマイシンは半減期までの期間が長いため、長く体内に残ってクラミジアの細菌を死滅させることができます。
ジスロマックは有効成分が速やかに患部に移行するため、効き目が出るまでの時間も早いです。服用から2~3日ほどで性器クラミジアの症状の緩和がみられ、10日経つ頃にはほとんどの症状が消退すると思われます。
性器クラミジアの完治を確かめるには、治療終了から2~3週間後に検査をする必要があります。投与が不十分で細菌がまだ残存していた場合、再発のおそれがあるためです。 治療後の検査で陰性であれば完治ということになります。仮に1週間程度で症状が消えたとしても、細菌は死滅してない可能性があります。治療後 2~3週間は油断せず、性行為も控えましょう。
1週間ほど経っても症状が改善しない場合には要注意です。ジスロマックへの耐性を持っているクラミジアであるおそれがあります。また淋菌などの他の病気である可能性も考えられます。 おりものが増えたり性交痛がある、排尿痛があるといった症状は淋病でもよく見られる症状の1つです。これらのケースでは他の抗菌薬へと変更する必要があるため、医師に相談しましょう。
性器クラミジアにジスロマックが効かない場合について詳しくはこちら
治療後には検査で完治を確認しましょう。
クラミジアの検査方法は病院、保健所、検査キットの3つの方法があります。それぞれのメリットとデメリットを押さえておきましょう。
最も多いのが病院での検査になります。病院であればそのまますぐに治療や医師の診断を受けることができるため、安心できる方法です。しかし自覚症状がない場合には自己診療という扱いで全額負担になるというところもあり、支払いが高額になるというケースもあります。
保健所は匿名で検査を受けることができ、費用もかかりません。事前に相談しておけば人と会わないように配慮してくれる保健所もあります。しかし性器クラミジアの検査は毎日実施しているわけではないため、早めに結果を知りたい方には難しい選択肢になります。
最後の検査キットは全て自宅で完結することができる方法です。病院に行っても全額負担になってしまうのであれば検査キットであっても同じですし、クラミジア以外の性病もチェックすることができます。
それぞれメリットデメリットがあって面倒くさいと思うかもしれません。しかし他の人にうつさないため、自分の健康のためにも受けるようにしましょう。
性器クラミジア感染症とは?
抗生物質が開発普及されて以降、公衆衛生環境の劇的な改善などの事情もあり、性感染症は減少の一途をたどっていました。ところが2010年以降は、性的接触により感染が拡大する性感染症は、どの種類の病気も増加傾向に転じています。梅毒や淋病などの従来から性病として認識されていた種類はもちろん、HIVなどの新規の性感染症も増加しています。
なかでも年間あたり2万から3万人と、圧倒的に患者数が多いのがクラミジアです。感染後1週間ほどの潜伏期間を経て、性器のかゆみや発赤・排尿時の違和感などの尿道炎などの症状を呈しますが、ほとんどは軽微で無症状のまま経過することもめずらしくありません。放置しておくと炎症が女性では卵管、男性では精巣周辺にまで波及し将来的には不妊症のリスクも指摘されており症状が軽いからと言って、軽視するべき感染症ではありません。
性器クラミジアは自覚症状が乏しいということでも有名で、気が付いた時には症状が進んでいるということも少なくありません。男性の場合には尿道のかゆみや排尿痛、女性の場合にはおりものの増加や性交痛といった症状が出ます。放っておくと病原菌がどんどん奥に進んでいき、精巣上体炎や前立腺炎、卵管炎、卵巣炎といった病気も引き起こしてしまうのです。
ジスロマックはクラミジア治療の第一選択薬です。
そんな性器クラミジアの第一選択薬として用いられているのがジスロマックです。ジスロマックは治療推奨レベルAに位置付けられ、1回の服用で済む、副作用が少ないというメリットがあるのです。1回の服用で10日間薬の成分が体内に残るため、 90%以上の患者さんは一回服用することで体内からクラミジアを根絶し治癒することが可能になっています。 治療薬を飲み忘れることによって治療を失敗するというリスクが少ないという利点もあります。
有効成分であるアジスロマイシンは選択毒のため体への負担が少ない成分です。そのため副作用も出にくいのですが、人によっては副作用が出ることがあります。代表的なものは吐き気や胃痛、下痢等。抗生物質によって腸内に存在する常在菌のバランスが崩れてしまい、それによって引き起こされる副作用が多いようです。
稀にアナフィラキシーショックや急性腎不全、大腸炎といった重篤な副作用が起きることもあります。もしもいつもとちょっと違う、ということがあったら早めに医師に相談するようにしましょう。
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